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サイード『知識人とは何か』

知識人とは何か (平凡社ライブラリー)        中国人は本当にそんなに日本人が嫌いなのか (ディスカヴァー携書)


加藤嘉一さんの『中国人は本当にそんなに日本人が嫌いなのか』

「中国で最も有名な日本人」という触れ込みはあながち間違っていない。

言論統制を敷く中国では健全な世論環境をつくるために外国人の意見を活発にとりいれようという雰囲気がある。

加藤さんは中国メディア、ブログで積極的に発言する稀有な日本人のひとりだ。

すこし前から日本でも有名になった「バーリンホウ=八十年代生まれ」の日中比較、政治家と官僚の比較など、

中国でのフィールドワークをもとにした発言はとても説得力がある。

ただ日本の大学生のアルバイト事情や男女観、メディア論など荒っぽい主張が多い気もした。

まあ学術論文ではないので、エッセイとしてとても面白い内容だった。


読んでいてふとサイードの『知識人とは何か』を思い出した。


加藤さんのように強い発言力を持ちながらも権力に従属せず、

「漂白の知識人」として「周辺」にとどまるというのはとても勇気がいることだ。

本人は日中の架け橋として外務省に入りたいらしいが、

組織に入ることでアマチュアリズムが消し去られてしまうのは勿体ない気がした。

サイードはこう言ってる。

周辺では、これまで伝統的なものや心地よいものの境界を乗りこえた旅をしたことのない人間にはみえないものがかならずみえてくるはずである。

漂白の知識人が反応するのは、因習的なもののロジックではなくて、果敢に試みること、変化を代表すること、動き続けること、決して立ち止まらないことである。



ネットの発達によって、個人が特定の集団に属すことなく発言できるような環境が整備されてきた。

加藤さんはその象徴的な人だと思う。

サイードの言う「知識人」とは上記したように、ただのエリートを意味しない。

むしろまったく逆のものだ。

そして知識人の使命とは「常に努力すること、それも、どこまでいってもきりのない、またいつまでも不完全なものとならざるをえない努力を続けることだけだ」

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