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『記者クラブ崩壊』感想

記者クラブ崩壊 新聞・テレビとの200日戦争 (小学館101新書)


フリージャーナリスト上杉隆さんの『記者クラブ崩壊』

OECD(経済協力開発機構)やEU議会から批判され続けている「記者クラブ」を批判した本。新書ですごく読みやすい。

日本のマスコミの「偏向報道」の元凶はもちろん記者クラブにあるのだけど、これだけコンパクトにまとまった本はあまり見ないのでとても参考になった。

日本の記者会見というのは「記者クラブ」に属する新聞記者しか入れず、週刊誌、海外メディア、フリーライターが入れない聖域になっている。そのため政党批判する記事がかけず、メディアはスクープを独占できるため官僚機構とメディア両方に利益がある。自由なジャーナリズムが疎外されている世界でも稀な「記者クラブ」制度。ちなみに韓国は2003年に「健全なジャーナリズム」のために記者クラブ制度を廃止している。

ボクは民主党支持ではまったく無いけれど、自民党が徹底して保護してきた「記者クラブ」制度を野党時代から批判し、会見をオープンにしてきたのが民主党。上杉さんもこの点を高く評価している。民主主義的なジャーナリズムのためには「記者クラブ」は廃止すべきで、それによって国民の洗脳も解けるというもの。

民主党が与党になったことで、岡田克也は外務省の記者会見を完全オープンにし、亀井氏が金融庁の記者会見をオープンにしたりと、日本の報道をより「健全な」形に誘導していったことは十分に評価できるだろう。しかし、「記者会見をすべてのメディアに開放する」といった鳩山由紀夫の公約はついに果たされることはなかった。肝心の中央官庁のオープン化は果たされず、上杉さんは失望とともにそれを「裏切り」と言っている。

「ジャーナリズムの最終的な役割は権力の監視にある」というのがすべての記者の使命だろう。記者クラブが官庁から集めてきた記事をそのまま新聞に書き、それをテレビが伝えるという日本のあり方はどうみても異常で、ネットの発達でようやく明るみにだされ始めた。

「記者クラブ」は「特オチ(自分の会社だけが特ダネをはずすこと)」を恐れて、官僚の発言を追求できない。そして、これもこの本で初めて知ったことなのだが、「この政権は近いうちに倒れると判断すると、今度は逆にどんどん厳しい質問をしろ、と社から号令がかかる」という。政権が傾きはじめた途端に、メディアが一斉にバッシングを始める理由はここにある。そんなメディアに踊らされているから日本の政権が安定しないのだなあと、いまさらながら納得。

ちなみに上杉さんは記者クラブ批判をしすぎたせいで10本あったテレビ出演がゼロになってしまったみたいです。ツイッターで記者会見をリアルタイム報道するという芸当をやってるんで、新しい報道の形になっていくかもしれません。ちなみにフォロワーは12万人いるみたいです。

とてもいい本でした。

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