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【コラム】「フジテレビデモ」とメディアリテラシーについて。

「メディアとは、直接または面と向かってではなく、
間接的に人々とコミュニケーションを持ちたいときに使うものである」(バッキンガム 2006)

我々はメディアを介して世界と間接的につながっているが、
このメディアは「透明なガラス」ではなく、
さまざまな選択を経て情報を伝えている。

「メディアリテラシー」というのは、
こうしたメディアを「批判的に」読み解き、さらに能動的に参加する「能力」を指す。

青少年委員会の2009年調査によれば、
日本人は他国に比べてマスメディアへの信頼が非常に高い。
テレビニュースを80%以上もの人が信じてしまっているという統計に、
テレビ製作者自身も「異常」で恐しいことだと言っている。(BPO 2009)
マスメディアは必ず製作者側の思想やイデオロギーが紛れ込む「媒体」であって、
視聴者はこうしたメディアをただ受容するだけでなく、
「批判的に」読み解く能力を身につけなければいけない。
テレビが「時代を映す鏡」というのはロマンティックな幻想にすぎない。

フジテレビデモはマスメディアを批判的に読み解く試みという意味では、
その取っ掛かりになる現象だと思う。
国民に情報を正確に伝えるはずの「テレビ」という最大メディアが、
インターネットによる「監視」によって次々に捏造、偏向、歪曲、隠蔽といった事実を明るみに出されいる。
こうしたテレビ不信が爆発したのが今回のデモだとも言える。

しかしその一方で、
「メディアリテラシー」をきちんと教育するシステムが整っていないため、
信頼性の不確かな情報、デマ、陰謀説までが混沌と垂れ流されている。
マスメディア批判であったはずが、
韓国嫌悪に収斂されてしまったケースも少なくない。

「フジパシフィック音楽出版」で検索すれば、
最近の「ごり押し」とよばれるブームの原因もすぐにわかる。
メディアリテラシーがない人々にとっては、
こんな簡単にでてくる情報にすらたどりつくことができない。

さて、
ここまで書いておいてアレなのだが、
フジテレビデモが明確な「メディア批判」であり「偏向報道批判」であるという意見にも、
少し疑問を呈しておきたい。

「偏向報道批判」を「動機の語彙」として用いることで(つまり口実とすることで)、
公然と嫌韓を口にできる環境を作ってしまっているということもできる。
つまり一歩間違えると「メディア批判」が、
非常に人種差別的なデモへと移行してしまう危険性がある。
だから慎重に事実を積み重ねて批判していかないといけない。

コンテンツを無視してその「媒体だけ」を批判するというのは、
非常に難しいのだ。


おぎやはぎとふかわりょうのコメントにも触れたかったのだが、
これはまた後日。
興味のある方は検索してください。


D・バッキンガム.2006.『メディア・リテラシー教育-学びと現代文化』世界思想社,pp8.
青少年委員会 2009 「デジタルネイティブがテレビを変える!」公開シンポジウムhttp://www.bpo.gr.jp/youth/research/

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非公開コメント

ありがとうございます

確かに良くまとめられていますね。
そしておっしゃる通り、ソースが無いのが残念です。
これもまたねつ造と言われかねません。

近々の年金引き上げ問題もそうですが、この日本、将来に対して、夢を見れるような世の中になってほしいですし、そうしていかないといけませんね。

そういう点で、夢を追いかける、AKB48グループは一筋の光になってもらいたいです。

No title

>rioyukikazさま

ごもっともです。
「見ていて元気をもらえる」のがアイドルだと、
戸賀崎さんは初めから明言してましたから、
いつまでもそういう存在であって欲しいものです。

No title

狼少年の教訓は、ウソ付いちゃいけないなんて幼稚園児でも知ってることじゃなくて
メディアを評価(さらに悪いことに先入観で)したがゆえに、自分の羊まで食べられた哀れな村人にあると思いますね。
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